中国茶と中国茶よもやま話
中国から見た中国と日本の違い

中国茶 話題

中国茶 お茶を淹れるのは男の仕事だった

 ある時、とても良い中国茶を頂いて、それが飲みたくて飲みたくて、夕食後、いそいそと自分でお茶を淹れて家族に振る舞ったことがある。それが美味しかったものだから、それから数日間、毎日、食後にお茶を淹れていたら、奥さんから感謝されてしまった。まさか、お茶淹れるくらいで喜ばれるとは思っていなかったので驚いたのだが、奥さん曰く。

 「食後に家族でゆっくりしたいと思っても、片づけはあるし、時間は無いしで難しいのよ。だから私が片づけている間に、お茶の用意してもらえるのは、とても嬉しい」のだという。なるほどなあ、と思う。考えてみれば、夕食の用意をして、後片づけをして、という仕事の後に、お茶が入っているというのは、仕事が一段落した時に、「お茶、どうです?」とお茶を差し出された時の嬉しさと同じだ。

 ただ、お茶を淹れるというのは、簡単そうでいて、案外手間がかかるものでもある。少なくとも、茶葉を切らさず用意しなければならないし、後片づけも自分でやる必要がある(淹れっ放しでは、かえって家族に迷惑かけるだけだし)。

 その一方で、戦国時代の昔から、お茶は男の嗜みだし、お茶に関する道具類に凝るのも男のこだわり。単にお茶を淹れるという作業ではなく、男の趣味としての側面もあるわけで、上手く調整できれば、趣味として楽しく、家事として役に立ち、さらに上手いお茶を飲んでリラックスできたり、上手いお茶を淹れる技術を会得できたりして、色々お得なのではないかと考えた。毎日夕食後というのはハードだけれど、休日の午後でも、土曜の夕食後でも、すっと、お茶の用意が出来る男は、何だか有能に見えるような気もするのだ。