中国茶と中国茶よもやま話
中国から見た中国と日本の違い

中国茶の文化

中国の茶館文化

昔の人がお茶を飲む時、「品」(楽しむ、味わう、聞くという意味)の一字を重視した。お茶の香りを嗅ぐのは、暑さを解消し渇きをいやし、お茶の優劣を鑑別するだけではなく、自由自在に思いをはせ、お茶を飲む情緒を堪能する意味も含んでいる。

 現在中国の社会で生活する人達は仕事が繁忙で、昔の人のようにのんびりした気分をあまり持っていないようである。

 しかし、茶をゆっくり味わうことは別で、人によっては多忙の中、急須に濃いお茶を淹れ、静かな所で自分で注ぎ、自分で飲む。その中に楽しみを求めているのである。

 四川、江蘇、浙江、上海等で人々は「茶館」(お茶を味わい、友人とおしゃべりをする店)でお茶を飲むのが好きである。「茶館」はその土地の特色を濃く出している。過去においては四川に「茶館」が多かったようである。

 「茶館」の中ではお茶を飲み、皆と世間話をする。

 四川の「茶館」は、新聞や雑誌を読んでいる人はもちろんの事、ブリッジに興じる人、酒を持込み飲み出す人、等々、色々な過ごし方が見られ、皆思い思いの時間を楽しんでいる。ただ一つの条件は「一茶一座」、茶館でお金を払えば一杯のお茶と一つの座席を提供され、後はご随意ということである。

 広東の人は朝に茶を飲むのを好み、朝早くから「茶館」に行く。「茶館」には各種の菓子があり、飲みながら食べられる。

 近代の南京、上海では民間芸能が「茶館」に入った。「茶館」は茶を飲む場所ばかりではなく、人々の文化娯楽の場所にもなったのである。

 特定の意義から言えば、茶館でのすべての行いは「茶館文化」であり、西洋の「バー文化」と比べても何らの遜色もないのである。

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