中国茶の文化
中国、お茶伝説
中国には6種類のお茶、緑茶、紅茶、烏龍茶、白茶、花茶、緊圧茶がある。各種類のお茶の加工法は同一ではなく、各種のお茶ごとにまた多くの品種が含まれている。お茶の名前は習慣上、産地を持って命名することが多い。中国の銘茶はとても多く緑茶の中の竜井、碧螺春、紅茶の中の祁門紅茶、烏龍茶の中の武夷岩茶、花茶の中のジャスミン茶、白茶の中の白毫銀針、緊圧茶の中のプァール茶などは全て有名なものである。
これ以外にもさらに多くの種類があり、そのうちの「碧螺春」には人を感動させる伝説がある。
ずっと昔、太湖岸近くの西洞庭山の上に一人の娘がおり、名前は碧螺と言った。彼女は聡明で美しく、歌を歌うのが好きで、人々は彼女の歌声を聞くのを好んでいた。
しかし、ある年の春、太湖に突然一匹の凶悪残忍な悪竜が出現した。悪竜は人々に毎年一人の美しい娘を差し出す事を要求し、応じないと、船の運航を邪魔し、漁船を破壊し、岸に上がり人々の家屋を壊し食料を台無しにしてしまった。
ある日、悪竜は碧螺を自分の妻にと指名した。
西洞庭山に住んでいる青年阿祥は深く深く碧螺を愛しており、彼は悪竜と勇敢に戦ったが、重症を受けてしまい、人々と碧螺を慌てさせた。
ある日、碧螺は太湖のあたりまで薬草を捜し求めにきた。彼女は一本の小さなお茶の木を見つけた。その木にはいっぱい若芽が出ていて、碧螺は「これで薬を作ることが出来るかもしれない。もしこれで阿祥の傷を治すことが出来ればどんなに良いだろう」と思った。
碧螺は小さなお茶の木を山の頂に移植した。小さなお茶の木の若芽はとても旺盛で早く成長し、一枚一枚の若葉になった。碧螺は若葉を摘んで、水の中に入れて阿祥に飲ませた。不思議なことに、阿祥はにわかに元気と力が出てくるのを感じた。この時から碧螺は毎日数枚のお茶の葉を摘んで来て、水に入れて阿祥に飲ませた。しかし碧螺は疲労のため日一日と痩せていき、とうとう重病になり死んでしまった。
阿祥は大変悲しみ、彼と村人たちは一緒に碧螺を山の頂に埋葬し、周囲にさらに多くのお茶の木を植えた。毎年春、暖かくなって花が咲くころ、人々はお茶を摘みに来る。
美しく善良な碧螺娘を記念するために、人々はお茶に碧螺春という名をつけた。
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