中国茶の文化
日中のお茶に関する認識の違い
中国人は世間話も雑談も、たいしたことではないと思っているが、日本人は情報交換をする重要なルートであり、 感情交流の機会だと思っているので、常に友達喫茶店で待ち合わせをする。お昼を摂ってから何人かで一緒に「お茶を飲みに行く」。日本の会社では殆どの部課にコーヒーを用意してあるから、お金がかからなくても飲めるが、それでも社員達は相変わらず喫茶店にへ飲みに行く。
その主な理由はやはり喫茶店でみんなで同じテーブルを囲んで世間話ができるからである。仕事場ではたとえコーヒーを飲む時間になっても、それぞれの机の前で黙々とのむだけで、みんなで一緒に自由に話ができないので、情報交換も感情交流も出来ないからである。
日本人の昼食は必ずしも西洋料理とは限らないが、飲み物はコーヒーが多い。日本人がコーヒーを飲むことは、昔の日本人と今の中国人が食事の後お茶を飲むことと同じようになってきた。これは日本人がコーヒーを「お茶」と思う原因の一つだろう。
今の日本人は、友達を誘うとき「お茶えを飲む」という言葉を使わずに直接「コーヒー」を飲みに行きませんか」と言うことが多い。ここでの「コーヒー」は「お茶」と同じで「コーヒー、紅茶、ジュース、ミルクなどの飲み物」の意味である。
お茶やコーヒーを飲みに行くのは、いずれにしても目的は情報交換をしたり世間話をしたりすることにある。日本に来たばかりの中国人留学生は、日本人の言語習慣を理解することができないから、時には「喉が渇いてないから行きません」と断る。本当に喉が渇いていないかも知れないが、みんなと一緒に喫茶店へ行かないのは、だいたい経済的な考慮があると思う。喫茶店でコーヒー一杯飲んでも、軽い食事が出来るくらいのお金がかかってしまうのである。たまにならいいかもしれないが、毎日なら「やり切れないね」と悲鳴をあげる。
これは日本に来たばかりの中国人留学生の現状なのである。しかし、断ることが何回も繰り返されると、日本人に「郷に従わない」、「つき合いの悪い」中国人だと見られがちだ。常に一緒に「お茶を飲む」かどうか、常に一緒に「お酒を飲む」かどうかは、誰と誰とがつき合い情報交換しているかのシンボルになるのである。だから日本人と友達になるには、コーヒー代は結構かかるのである。
コーヒー代はたいしたお金ではないが、そのことから、その中国人の日本での生活レベルが日本人並みに上がったかどうか、日本社会に溶け込んだかどうか、情報交換の重要さを感じられるかどうかなどが分かる。
ここで補足説明しておくが、日本の飲食店では普通「お茶」は無料なのである。日本式のホテルや旅館は「お茶」代が要らないので、いくら飲んでもいいのである。レストランや喫茶店はまず冷たい水が出る。そして「何になさいますか」と聞かれるが、このような店にはお茶のサービスはない。
中国のレストランではお茶代を請求されることがある。これに対して理解出来ない日本人がいる。中国では何をしても「前(銭)向き」であるが、お茶一杯でもお金を取られることに文句を言う日本人もいる。
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